8月の終わりに足を骨折して手術を受けた。退院後は家でおとなしくしている。もっぱらラジオを聞きながら読書と事務仕事をしているが、NHK-FMのワールドミュージックタイムという番組で、メラネシアン・ブラザーフッドという合唱隊の歌声を聞き、とても懐かしい気がしたので、番組のWebサイトから調べ、CDを手に入れた。映画”Thin Red Line”に使われていたらしい。

彼らは碎けきった英語で、宣教師から伝えられたはずの賛美歌を歌う。「♪おんまはみんなぱっぱか走る…」の曲に合わせて”We are one big happy family”などと歌う。僕はメキシコのブリキ絵やコプトやアルメニアのイコン、フィリピンのサントといった周縁のキリスト教美術がとても好きだけれど、それとおなじ独特の空気、率直なよろこびを感じる。そしてかつ、調子の高さ、重なりあいを聴いていると、当然ながら、奄美や沖縄の島唄との近さ、軽さ、抜けの良さを感じる。

それにしても、「キリエ」におけるマラカスのような音はどんな楽器から響くのだろう。