望月通陽さんに会いに

望月さんから、東京で二つの個展が行われているので一度見ておいてもらえたらうれしいです、そしてそのあと静岡の我が家へも、と声をかけていただいたので、行ってきました。静岡は微妙に福岡から行きにくい場所の一つですが、ちょうどルーマニアのガラスイコンを運ぶ必要もあったので、新幹線で往復することにしました。米原の雪や富士山を見ることができて、東海道新幹線の楽しさを久しぶりに満喫しました。

東京駅でガラスイコンをお渡しし、安心して会場へ。まずは小平市の松明堂ギャラリー。松本清張のご子息がひらかれている書店だそうです。その地下で染めを中心とした20年間の仕事の集大成が展示されていました。もうひと会場は京橋のギャラリー椿。こちらではペン画や鋳造ガラス、染めといった仕事。

どちらも充実の仕事でした。望月さんの仕事は僕が普段扱っているものよりも、はっきりと望月さんの仕事であることが分かるものですが、しかし実際に目の前に立って仕事を見ると、無駄な力がどこにも無くて、とても心地よい。なんというか、芹澤や棟方の仕事を見た時に感じるものと同じ心持ちがします。それは軽さと清しさです。名前が今あろうが無かろうが、100年たったらみんな死んでる、忘れてる。そんなことどうでもよくて、作品が今、この瞬間にいきていることが分かればそれでいいなと思うのです。
翌日は朝、HPE・谷さんの事務所に行ってものを選ばせてもらいました。そして民藝館へ。今回の企画展も面白いですし、常設の場所にふだん出ないものがたくさん出ていて、しかも展示がいい。オシラサマや石偶や蛙股など、力あるものがたくさんです。2月12・13日には当店でも扱っている豊永さんによる琉球張子絵付け体験が行われるようです。お近くの方はぜひ。
そのあと友人に会い、昼すぎから静岡へ。望月さんのお宅にうかがうといきなりお酒。それからお話ししつつも酒宴は続き、会の詳細について話ができたのは翌朝でした…。

しかしながら、とても素敵で、しかもあまり人に言えないことをいろいろお伺いできてよかったです。思わぬ所での意見の一致があるとほんとうに仕事に向けて心強いです。というわけで、本年4月29日から5月15日まで「望月通陽展」を開催します。5月7日土曜日には、望月さんのお話会もあります。詳細はまた後日になりますが、けやき通りの他のお店にもご協力いただき、にぎやかな会にしたいと思っています。